銀座Rails#10を開催しました

去る2019/06/21(金)、リンクアンドモチベーション様の会議室をお借りし、銀座Rails#10を開催しました。

https://ginza-rails.connpass.com/event/133628/

当日の様子は、Togetterのまとめを御覧ください。

https://togetter.com/li/1373226

オープニング

今回は、銀座Railsのもう一人のスタッフである江上さん(@masatoegami)が司会を務めました。 現在銀座Railsは2人のスタッフと、会場スポンサーの方々のご助力で運営しております。 私は今回はレポート係でした。

スポンサーセッション リンクアンドモチベーション

前回に引き続き、リンクアンドモチベーション社から、採用担当の磯崎さんご登壇です。

Rubyで開発をしてくる!と前回宣言したものの、「何も出来ませんでした!」と平謝り。 ただお話によると、自腹でMacBookを購入し、黄色いカバーまで付けたのに、やってみたら難しすぎた...との事でした。「開発者の皆様への多大なる尊敬の念が生まれた」との事です。

次回までの約束として、Rails本を一冊読破してくると宣言されていました。

またリンクアンドモチベーション社では引き続き、エンジニア絶賛採用中とのことです。

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@ryosuke_satoさん 「My API CLIENT」

二度目の登壇ご登壇となる@ryosuke_satoさん。株式会社フィードフォースにて、Railsなどを用いたバックエンジニアをされていらっしゃいます。

まず前回発表したRubocopChallenger gemの話の続きとして、gemの効果で.rubocop_todo.ymlとの長い戦いに区切りがついたことを報告。
https://github.com/ryz310/rubocop_challenger

github.com

また今回は、やはり自作のgemであるMy API CLIENTの紹介です。

github.com

My API CLIENTはこれは世間に数多あるWebAPIに対し、Clientを簡単に作れるようにするためのフレームワークとして開発を始めたとのこと。 機能的には、generatorによってスッと作成でき、エラーハンドリングなどもサポート、BUGSNAGとも連携しやすいように作っているなど、便利機能が充実。
発表時点ではまだversionが0.5.1でベータ版(本記事執筆時には0.6.2)とのことですが、日本語ドキュメントもあるので、ぜひ触って欲しいとのことです。

発表資料はこちら。

speakerdeck.com

@morimorihogeさん 「RDBMSのVIEWを使ってデータアクセスをいい感じにする」

株式会社BPSにお勤めの @morimorihogeさん。運営されているTechRacho 週刊Railsウォッチには、私もいつもお世話になっています。

techracho.bpsinc.jp

今回はRDBMSのVIEWに関するお話。

まずはVIEW機能についての軽い解説の後、ActiveRecordからでも普通にVIEWにを使える点をご紹介。 そして「いい感じに」使う事例として、有効なユーザだけを取得したい、ユーザ毎に公開可能なカラムを設定したい、複雑なテーブル構造の中から、様々なテーブルの項目を横断して参照したい、など実用的な事例を列挙。 最後にRailsで使う場合の注意点を挙げられていました。

コードの例など、詳しい解説は TechRachoのこちらのページに記載されております。

techracho.bpsinc.jp

ゲストスピーカー @moro 諸橋恭介さん「オレオレフレームワークを作らない方法 / How NOT to build own framework on Rails

@moro(諸橋恭介)さんはベテランのRailsエンジニアで、 Rails勉強会の実施やRailsレシピ本、Cucumber本などを書かれたりしております。私も一時期開発現場でご一緒したことがあり、たいへん勉強になりました。

今回は「オレオレフレームワークを作らない方法」と題してのお話。

まずはフレームワークとライブラリの違いについて解説、その上でフレームワーク化された場合のデメリットとして、フレームワークになるとその上での活動に制約ができること、コード自体が複雑になること、そのフレームワーク自体の学習コストがかかることなどについてご説明。

そしてフレームワークを作らずに制御構造を使い手に委ねる方法の具体策として、ふつうにメソッドに抽出する、ストラテジーパターンを使う、ブロック渡しを使う、などを挙げられていました。 実際のコードなど、詳細は以下の資料に記載されております。

目先の新しいことではなく、基本的なRuby / Railsの使い方を突き詰め、工夫によってよりよいRailsでの開発を目指すお話でした。

speakerdeck.com

スポンサーセッションメドピアさま

今回ピザスポンサーとしてご支援くださったメドピアさまより、川井田さんがご登壇されました。 自分がいかに失敗 -> 成功 を高速に繰り返し成長したか、そしてそれを受け入れるメドピア社の良さについて、体当たりの発表をされておりました。 メドピア社には銀座Rails#5にも登壇された @netwillnet(前島真一)さんも技術顧問として在籍されており、Railsで困った時のアドバイスなどを受けることができます。

エンジニア募集中とのことで、ご興味のある方はこちら。

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次回銀座Rails#11について

次回銀座Rails#11は2019/07/24(水)、新コーナー「出張Railsウォッチ in 銀座Rails」が始まります。今回ご登壇頂いた週刊Railsウォッチの @morimorihoge さん(BPS株式会社)をお招きし、「これを聞けばここ一ヶ月のRailsの動きがなんとなく掴める!」を目指します。

またゲストスピーカーには Oracle ACEでありActiveRecord Oracle enhanced adapterのメンテナである@yahondaさんをお招きし、ActiveRecord::Migrationの実装についてお話頂きます。普段使っているRailsの中身についてのお話を聞ける良い機会ですので、ぜひお気軽にご参加下さい。参加者募集中です。

ginza-rails.connpass.com