銀座Rails#16を開催しました
去る2019/12/13(金)、銀座Rails#16を開催しました。
今回もGINZA SIXにて、リンクアンドモチベーションさまのスペースをお借りしました。 当日の様子につきましては、@narita1980 さんが作成した下さった、togetterのまとめを御覧ください。 togetter.com
出張Railsウォッチ in 銀座Rails
出張Railsウォッチは今回も、BPS株式会社から、TechRachoを運営されている@morimorihoge (森) さんがご登壇。
まずはRuby2.7のクリスマスリリースが迫り、参考になる情報の共有から。
@tmtms さんの怒涛のAdvent Calendar qiita.com
@jnchito さんのパターンマッチ解説 qiita.com qiita.com
また今回は設計の話について。
コードレビューではなく設計レビューについて、大きな機能の実装の前に行うと手戻りのリスクを減らせるとし、実際に機能要件の確定からPull Request作成までの流れについて、実例を示されていました。
詳細については、TechRachoさんのページに解説されていますので、是非ご覧ください。 techracho.bpsinc.jp
サトウリョウスケ(@ryosuke_sato) さん 「今年 会社でのレビューで話した事」
会社の勉強会で45分 x 2回お話されたことを、15分にギュっと凝縮して持ってこられたというサトウさん。 まずは設計における「抽象度」のお話。抽象度が揃っているとはどういうことなのか、揃っていることでどのようなメリットがあるのかについて説明されていました。
また「継承」について、継承する場合もいくつかのパターンがあるものの、そのうちのどのパターンを使っているのか、複数使って複雑になりすぎていないかを意識することをご提案。 最後に「現実から学ぶ」と題して、現実にあるものから設計に役立つものがあるとし、その例を挙げられていました。
小林ノエル(@free_world21) さん「金融機関の(システムの)作り方」
初登壇の小林ノエルさん。趣味はポイント集めで、プログラマとして会社員とフリーランスを兼業されているとの事。 テーマは「金融機関のシステムの作り方」ということで、新株予約権を販売するサイトを作った際のあれこれを共有されました。
金融業は規制産業なので、行政当局からの規制があり、それに従って開発をする事が必要との事。 機能要件、非機能要件、その他運用など多岐に渡り具体的なガイドラインがあるため、それに回答できる形でシステムを構築する必要があり、それをどのように実現していったかをお話されました。
スポンサーセッション forkwell さま
今回はForkwell様から、永田さんが初登壇。
キャリアアップできるエンジニア / できないエンジニアの差について、「社内評価と市場評価が一致しているかいないか」であると述べられ、これを一致させるためには懇親会などに参加し情報を集めていくのが有効であるとのこと。
ただ毎日懇親会に出ることはできないので、その代わりになるものとして、Forkwellのスカウトサービスを紹介されていました。
スポンサーセッション ScoutAPM さま
今回は銀座地ビールスポンサーとして、ScoutAPM様に再びご支援頂きました。
ScoutAPMの紹介としてその簡単な使い方をご紹介。 まずinstallすることでざっくり確認、そこからTransaction Traceで細かい分析。 Auto Instrumentsがcontroller一行毎の時間を自動的に計測。
開発環境でも手軽に無料でパフォーマンス改善ができる、との事です。
ゲストスピーカー @sinsoku_listy(神速)さん「Railsアプリの設計」
今回のゲストスピーカーには、メドピア株式会社にお勤めの神速さんをお招きし、設計についてのお話をして頂きました。
まずコードの読みやすさの話として、何がRailsらしい読みやすいコードなのか、その答えは公式ドキュメント、railsが生成するコードにあると例示。
また設計の時の流れとして、要件定義、画面設計、リソースとDB設計、クラス設計、実装 の順で進めていると共有の上、それぞれの局面で何に気をつけているかについてお話されました。
更に実装時に気をつけている事として、コードを短くすること、RuboCop標準に合わせること、その際の判断基準などについても具体的に述べられていました。
次回、銀座Rails#17について
次回銀座Rails#17は2020/01/20(木)、 今回と同じくGINZA SIXのリンクアンドモチベーション様のスペースをお借りしての開催です。
ゲストスピーカーとして柴田博志(@hsbt)さんをお招きし、「OSS 開発の勘所: RubyGems と Bundler の事例 」と題して、 多くの人が使うソフトウェアの日々の開発からリリースマネジメントなど、 OSS の開発を燃え尽きないように続けていくコツをご紹介頂きます。
まだ現時点で空き席が多少ございますので、お気軽にご参加下さい。