銀座Rails#14を開催しました

去る2019/10/14(木)、銀座Rails#14を開催しました。

ginza-rails.connpass.com

今回は毎度おなじみGinzaSixにて、リンクアンドモチベーションさまのスペースをお借りしました。 当日の様子につきましては、togetterのまとめを御覧ください。

togetter.com

なお今回のレポートは、 @MasatoEgami さんのご協力によりまとめられております。

スポンサーセッション リンクアンドモチベーションさま

リンクアンドモチベーションさまからは、いつも通り採用担当の磯崎さんがご登壇。

前回「Rails tutorial3章」をやると約束したものの、できなかったとのこと。 できなかった理由を分析し、マックを開く習慣がないこと、一人でやろうとしてしまっていることの2つを挙げていました。

そこで、リンクアンドモチベーション様で開発した「i-Company CLUB」というアプリを紹介、「小さな習慣を」「小さな集団で」実施し、課題解決するものとのことで、これを用いて「毎日10分Macを開く」「一年目のエンジニアと一緒にやる」という2つの宿題を新たに立て実行する、との事でした。

リンクアンドモチベーションさまの採用情報はこちらから。

www.wantedly.com

出張Railsウォッチ in 銀座Rails

今回もBPS株式会社から、TechRachoを運営されている@morimorihoge (森) さんがご登壇。

前回までの流れで、やはりRails6の新機能に興味を持たれる方が多いとの事で、今回はActionMailboxの話が中心でした。

まずは最新のRailsを簡単に試すための、Dockerを用いた環境構築のやり方説明から始まり、ActionMailboxの基本的なしくみについて図解。そして実際にインストールからコードの用意、demoと続き、最後に触った感想について述べられていました。

speakerdeck.com

高橋 尚敬さん 「ScoutAPMを活用したRailsパフォーマンス改善」

Scount社にお勤めの高橋さん。今回はRailsのパフォーマンス改善のお話をされました。 まずは、Railsで「2番目」に時間を使っているのはなにか?という4択クイズを出題。答えはActiveRecordに次いで「Custom Code」で、つまりユーザが書いたコードが2番目に時間を使っているとのこと。

ScountAPMではこれを、method毎のパフォーマンス計測などで実施することができ、さらにMemoryの消費などについても計測ができるなど、様々な方法について共有されていました。

たっきーさん「未経験者には全てが黒魔術に見える呪いがある」

営業職からキャリアチェンジしたたっきーさん。現在6ヶ月目とのことですが、「未経験者はどこまでわかっていないのか」について発表されました。

qiita.com

未経験者にとって、最初は目に見えるすべてがわからないことで、何がわからないことさえわからない状態からスタートであるとの体験を述べられ、そこから無知には段階があること、教えてもらう際に言われて良かったこと / 混乱したこと、さらには学習効率を上げるための提案など、体験からノウハウまで共有されました。

スポンサーセッション ScoutAPMさま

2番目のセッションに引き続き、ScoutAPMさまの高橋さんがご登壇。 2009年設立されたScout社は、 NewRelicのオーバーヘッド大きい事が気になり、自分たちで作ろう!ということでAPMに参入。 もちろんRubyに対応しており、日本だとSsmartHRなど、世界的にはGithub社などで利用されているとのこと。 NewRelicより30%はやく、30%やすいとの事で、是非使ってみて欲しいとのアピールでした。

scoutapm.com

ゲストスピーカー @mrkn Kenta Murataさん「Apache ArrowできりひらくRubyの未来」

現在Speeeにお勤めの村田さんは、RubyのCommitterであり、また先日Apache ArrowのCommitterにも就任されました。

まずはApache Arrowの基本知識の説明から。Apache Arrowはデータ処理において、メモリ上に大量データを置いて処理するシステムに対してデータ操作の基本機能を供給し、「速度効率化」「実装効率化」を目指しているとのこと。 その基本的なしくみを、データ効率化、データ処理の高速化、実装コストの効率化などの具体例を交えながら解説。

更にRubyと組合わせて使う場合の未来像として、RDBMSからArrowフォーマットでクエリ結果を受け取ったり、DataFrameを利用して高度なデータ分析ができるようになるなどのメリットを例示。

そして、Arrowの開発などをするプロジェクトである「RedDataTools」、またもうすぐリリースされる1.0に向けたイベント「Apache Arrow Tokyo」が開催されるなど、活発に活動が続いているとのことです。

speee.connpass.com

speee.connpass.com

次回、銀座Rails#15について

次回銀座Rails#15は2019/11/15(金)。 今回と同じくGinzaSixのリンクアンドモチベーション様のスペースをお借りしての開催です。

ゲストスピーカにRailsコミッターである@kamipo さん、モデレータにRailsコントリビュータの @yahonda さんをお招きし、ActiveRecordなどについてのフリートークをして頂きます。 どんなお話が出るのかは、聞いてのお楽しみ...

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