銀座Rails#32を開催しました

去る2021/4/23(金)、銀座Rails#32を開催しました。

ginza-rails.connpass.com

当日の様子は、togetterのまとめを御覧ください。

togetter.com

スポンサーセッション リンクアンドモチベーションさま

今回も趣味はラズパイ遊びの、今野さんがご登壇。 まずは先日実施された、Developer eXperience Dayのお話から。

dxd2021.cto-a.org

銀座Railsのスポンサーセッションにも過去ご登壇頂いた柴戸さんと河野さんが、DXに関するお話をされたそうです。

リンクアンドモチベーション社ではDXの実現において、2つのDX、デジタル・トランスフォーメーションとデベロッパー・エクスペリエンスが揃ってこそと考えている、との事。

そして負債の山からDXの改善を求めて行動した結果の振り返りの会を、4/27(火)に実施。気軽な気持ちで参加のしてもらい、ノウハウ交換したいとの事でした。

lmi.connpass.com

森雅智(@morimorihoge)さん(BPS株式会社) 「出張Railsウォッチ in 銀座Rails 〜Railsのmimemagic騒動を総括する〜」

毎度おなじみ出張Railsウォッチ。今回は先日起こったmimemagicの話の振り返りでした。 各地で「何もしていないのに動かなくなった」 => 皆さんの手元のソースコードを変更していないにも関わらず動かなくなった、という現象を引き落としたその原因を、0.3.5から削除(yanked)された時点から時系列で解説。

更に原因となったライセンス問題、DMCA takeダウンによる配信停止がされる可能性、という考察から、yankは仕方がないのではという見解を述べられ、Rails側でどのような対応がされたのか、その理由について解説され、最後に教訓をいくつか抽出されていました。

何をすべきかについては、@mametterさんのhackmdにまとめられているので、そちらを参照すると良いとのことです。

https://hackmd.io/@mametter/mimemagic-info-ja

@daikiii5555さん「Upgrow: Railsアプリの保守性を高めるためのShopifyのアプローチ」

最近の趣味は車輪の再発明、自作OSや自作dockerを楽しまれているという三浦さん。

先日Shopify社が発表したアーキテクチャ「Upgrow」に関するお話でした。 (2021/04/23現在、Upgrowは非公開になっています)

Upgrowが解决しようとした問題をまず明らかにし、Rails Wayとの違いを図解。

つぎにどのように解決しようとしたのかを解説し、Upgrowの各コンポーネントについて解説されました。

更に同じ課題に対し、既存のアプローチとはどう違うのか、またCleanArchitectureとの比較など、Upgrowについて多角的に考察が述べられ、 最後に我々が同様の課題に対しどう立ち向かうのかについて纏められていました。

speakerdeck.com

スポンサーセッション DeNAさま

今回もDeNA様より、人西さんがご登壇。

DeNARailsで開発したサービスも運営しており、その1つであるライブ配信サービス「Pococha」は、220万DL突破、MAU前年比3倍と急成長中。 しかしRailsで新規事業をやっていく中での課題に直面し、アーキテクチャの再検討やパフォーマンスの向上のための現場ISUCONなどが実施されているとのこと。

そんな成長中のサービス開発の人材を募集しており、

大歓迎との事でした。

career.dena.jp

ゲストスピーカー 遠藤 侑介(@mametter)さん「emruby: ブラウザで動くRuby

クックパッドで働くフルタイムRubyコミッタ、遠藤さん。先日リリースされたRuby3.0では、添付されているTypeProfの制作に取り組まれています。

今回は「emruby: ブラウザで動くRuby」と題して、ブラウザでRubyをWASMとして動かす話をしていただきました。

まずは実際に以下のURLから、ブラウザでRubyが動くデモを実施。

https://mame.github.io/emruby

開発した目的を「ブラウザでRubyが動くのは楽しい」、「WASMが流行る時期になった時、Rubyも動くようになっていたらいい」と述べられ、その後WASM、Rubyをブラウザで動かす研究の一覧、そしてその中のEmscriptenに関する解説を実施。

更にRubyのbuild方法からirbを動かすまでにやった事について解説され、実際にirbをブラウザで動くことを確認。

https://mame.github.io/emruby/irb/

最後に今後の予定を述べられ、興味ある方、お手伝い希望の方はお声掛け下さいとの事でした。

www.slideshare.net

次回、銀座Rails#33について

次回銀座Rails#33は2021/05/21(金)、オンラインでの開催となります。

ゲストスピーカーにはUchio Kondo(@udzura)さんをお迎えし、「それ、mrubyで - 「Railsな人」のための初めての低レイヤ」と題して、mrubyのお話をして頂きます。

現在、参加者募集中です。 ginza-rails.connpass.com