銀座Rails#15を開催しました
去る2019/11/15(金)、銀座Rails#15を開催しました。
今回もGinzaSIXにて、リンクアンドモチベーションさまのスペースをお借りしました。 当日の様子につきましては、togetterのまとめを御覧ください。
スポンサーセッション リンクアンドモチベーションさま
当日は都合により、リンクアンドモチベーションさまからのご登壇はありませんでした。 採用は継続して実施中との事ですので、興味がある方はこちらを。
出張Railsウォッチ in 銀座Rails
毎度おなじみ出張Railsウォッチ。BPS株式会社から、TechRachoを運営されている@morimorihoge (森) さんがご登壇。
今回はRubyWorld Conference 2019のお話の共有から。例年スーツを着た方が多く、以前行った時は1/2がスーツ着用だったところ、今年は1/3にと割合が減ってきたなと感じたそうでうs.また特にRubyPrizeの糸柳さんの受賞スピーチが良い話だったとの事で、7時間39分あたりから聞くことができます。
また、今回はRailsにおける production / staging / developmentという言葉の使い方についてのお話でした。受託開発を8年やっていると、いろいろな定義で使われていて混乱するとのこと。認識齟齬についてどのような事が起きるかの事例や、自分はこう分けているなどのお話をされていました。
@yalab(よしだあつし)さん 「Service クラスと Form Object をやめよう。サブクラスを使おう」
株式会社ジラフにてCTOを勤めていらっしゃる @yalab(よしだあつし)さん。Railsはver. 0.8から使われているベテランです。 今回はServiceクラスについて、出自と言われるものが多種に渡り定義が曖昧で、「要は使いどころだよね」のような議論は、レビューがしにくくなるのでやめるべきだと主張。
その対案として、Serviceクラスを使うのではなく、サブクラスに分割するという方法を提案され、fat mode対策としてのその利用事例を示されていました。
www.slideshare.net
シロ(@shiroemons)さん 「個人アプリをRails 6.0.0rc2に上げたらバグを踏んだのでRailsにIssueを投げた話(仮)」
イベント初登壇のシロさんは、銀座Railsには初回から休み無く連続出席して下さっています。今回は趣味の個人アプリの開発から、Railsにissueを投げるに至った経緯をお話されました。
趣味で東方編曲録というサイトを運用されており、Rails4.1で開発を始めたものを、今年夏から4.2、5.0...と上げていき、最終的に6.0.1まで上げることが出来たとのこと。そして特定の条件で発生するエラーに遭遇。Slack上のruby-jp teamにて相談の上、issueを投げたとの事でした。
touhou.arrangement-chronicle.com
その過程の調査でいろいろなことを知ることができ、Railsガイドを一読すると良い / ruby-jpに相談することがオススメ / 再現コードは最強、などの知見を共有されました。
スポンサーセッション forkwell さま
いつもお世話になっているforkwell様より、重本さんが初登壇。
まずはforkwellをご存じの方!とのお声掛けからでしたが、さすがに8割超の挙手がありました。 forkwellのサービスとしてのコンセプトと、それを実現するために提供しているスカウトサービス、そして「同じものが届く」「誘われたのに志望動機を聞かれた」などのいわゆる感じ悪さを排除する工夫などについてお話されていました。
ゲストスピーカー ゲストスピーカー @kamipo(上薗 竜太さん) と @yahonda(本多 康夫) さんのフリートーク
今回のゲストスピーカーにはRailsコミッターである@kamipo(上薗 竜太)さんを、モデレータとしてRailsコントリビュータであり銀座Rails#11などにご登壇頂いた @yahondaさんをお招きし、フリートークをして頂きました。
まずは @kamipoさんのご紹介から。6.0.1に入れたcommit数は、ActiveRecordしかいじっていないにも関わらず、2番目とトリプルスコアの最多。 それら、今回6.0.1に入った、@kamipoさんご自身の3つのプルリクエストのご本人による解説から、
github.com github.com github.com
こんな @kamipoさんのRailsへの最初のコミットに関するお話より、MySQLに詳しい開発者がRailsコミッターに居なかったため、rails newしてみればわかるような事だったがpatchを上げた件、
また6年間継続して向き合ったcase sensitive問題の件など、
様々な問題との向き合い方が共有されました。
またpatchが送られてきた時、 @kamipoさんはどうそれに向き合うか、たとえば現象を確かに解消する内容ではあるものの、その原因が解明されていないcodeについてはそのままでは良くないため質問するが、説明があり再現コードがあるものは無言でmergeするなどの説明されていました。
次回、銀座Rails#16について
次回銀座Rails#16は2019/12/13(金)。 今回と同じくGinzaSIXのリンクアンドモチベーション様のスペースをお借りしての開催です。
@sinsoku_listy(神速)さんをお招きし、「Railsアプリの設計」との題で、Railsアプリに機能を追加(修正)するとき、実装前に考えていることや作業の進め方など、実務的なお話をして頂く予定となっております。
まだ現時点で空き席が若干ございますので、お気軽にご参加下さい。