銀座Rails#23を開催しました
去る2020/07/04(土)、銀座Rails#23を開催しました。
togetterのまとめ: togetter.com
スポンサーセッション リンクアンドモチベーションさま
リンクアンドモチベーションさまからは、今回も磯崎さんがご登壇。 初の土曜日開催ということで、主に会社に関する情報についてのお話でした。
BtoBだけでなくBtoCにもサービスを展開しており、それらの開発者を募集しているとのこと。 上場企業である安定した労働環境と、チャレンジできる開発組織を併せ持っているので、興味がある方は是非応募して欲しい、とのことでした。
採用ページはこちらから。 www.wantedly.com
@morimorihogeさん「出張!Railsウォッチ in 銀座Rails」
毎度おなじみ@morimorihoge森さん。今回はActiveRecordにおけるSELECTのベンチマークを取るお話でした。
ActiveRecordはデフォルトでSELECT * なSQLを発行することが知られていますが、これをカラムを絞り込むことで、スピードやメモリ使用量にどのような影響があるのか。 selectの有無、カラム数の違い、メンバ参照の有無などのパラメータを変えた上で、実際にベンチマークを取った結果を共有されていました。
@yahondaさん『「再現ケース」の必要性とその難しさ』
今回の本多さんの発表は『「再現ケース」の必要性とその難しさ』と題し、普段活動されているRubyやRailsの開発時の再現ケースの報告に関するお話でした。
例えば開発中のRubyの変更によって、開発中のRailsのCIが落ちた場合、再現ケースを作った後、Rails側に報告するのか、それともRuby側に報告するのか。 それぞれのメリット・デメリットについて考察の後、実際に報告した事例について共有頂きました。
ゲストスピーカー k0kubunさん「JIT on Rails」
今回はゲストスピーカーにRubyコミッターのk0kubunさんをお迎えし、「JIT on Rails」と題して、皆さんが気にされているJITによるRailsの高速化の現状についてお話頂きました。
まずは最近作られたOSS、rspec-openapiの紹介から。個人的にはちょうどOpenAPI2のDocumentをOpenAPI3形式に書き換える課題を持っており、気になるお話でした。
そして本題のJITについて、まずは現在の性能についてベンチマークを共有。Rubyのversionが2.6から3.0に向かって上がっていくにつれ、「今日ふと思いついて早くした」箇所含めVMの性能にJITが近づいていくことが確認でき、それぞれの性能改善では何を実施したのかについてお話頂きました。
次にRailsにおけるボトルネックについて、OptcarrotとSinatra,Railsとでベンチマークに差が出るのはどこか、「CPUの気持ちになって」どのレイヤーがボトルネックになっているのか共有。
さらにCからRubyに書き換えると早くなる事例についてのお話や、今後のJITアーキテクチャについて、実施すること、したいことについてお話頂き、「JITによる最適化が困難なところの足回りを整えている段階」「Railsが速くできるまでの道のりは長いが、3.0でも着実に進捗している」とまとめられていました。
スポンサーセッション forkwellさま
今回はトリで重本さんがご登壇。 いつものありがたいキャンペーン情報についての共有や、スカウト機能について、その意義とエンジニアにとっての不都合の部分を省いた素敵な仕様についてご共有頂きました。
https://jobs.forkwell.com/jobs.forkwell.com
また開発者の募集もされているとの事です。
https://jobs.forkwell.com/grooves/jobs/5467jobs.forkwell.com
次回、銀座Rails#24について
次回銀座Rails#24は2020/08/28(金)、オンラインでの開催となります。
ゲストスピーカーには @sue445 さんをお招きし、「Ruby on CI」と題して、Ruby製のアプリやgemのCIについてのベストプラクティスをお話頂きます。 参加者、登壇者募集中です。